経営者がDXの本質を理解していないと間違いなく負け組になる

 デジタル技術が、経営資源としてとても重要な意味合いを持つようになってきました。

 経営者や企業リーダーにとって、デジタルは苦手だということは許されなくなってきたのです。

 さらに言えばデジタル技術が、 経営戦略まで落とし込まれているかということが重要になってきました。

DXとITは似て非なるもの

 最近、盛んに耳にするデジタルトランスフォーメーション(DX)ですが、ITの焼き直しのように感じている人も多いのではないでしょうか。

 今までオフコン、ニューメディア、マルチメディアなど、コンピューティングに関するバズワードはたくさん出てきたので、そのたびに対策本部を作りコンピューター技術を導入してきたのです。

 その甲斐あってか、コンピューターは浸透し始め、日常業務にも欠かせない存在となりました。

 最近では、リモートワークも多くなり、デジタル技術はあらゆる場面で活躍しています。

 そんなデジタルトランスフォーメーションですが、日本と欧米諸国ではDXに対する見方が異なっているように感じます。

 日本の企業はデジタル化が進んでいないということではなく、デジタルに対する意識が違っているということなのです。

 もちろん私が言っているDX は、言葉の生みの親であるスウェーデンのウメオ大学教授、エリック・ストルターマン氏が2004年に定義した「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という基本を大切にしています。