旭日旗をハーケンクロイツと同一視した韓国のポスター(写真:YONHAP NEWS/アフロ)

(羽田真代:在韓ビジネスライター)

 10月7日、韓国・ソウルにある日本大使館付近で、旭日旗を燃やした大学生団体「韓国大学生進歩連合」のメンバー3人が集会及び示威に関する法律違反の疑いで、8月に書類送検されていたことが明らかになった。

 彼女らは今年6月に日本大使館が入居しているビルの向かいの歩道で、「独島が日本の領土だと主張する、東京五輪と日本政府を強く糾弾する」と書かれた旭日旗をガスバーナーで燃やすというデモ行為を実施した。警察は、「集会及びデモに関する法律違反の疑い」でその場で逮捕、連行している。

 この団体は翌日も懲りずにソウル市内にある独立門の前でも同様のデモを行った。韓国ではデモを行う際には事前申請が必要だが、この団体は未届けのまま実行しており、違法デモの常習犯だ。

 韓国大学生進歩連合は1987年に「全国大学生代表者協議会」という名で結成された団体で、幾度か名前を変えて現在に至る。団体の性向は「反米」「進歩主義」「従北」で、団体名だけを聞くと学生らの集まりのように思えるが、2020年以降、この団体で活動する幹部大学生は1人もおらず、韓国内では「進歩の仮面を被ったただの従北団体」だという指摘もある。

 この団体が運営するYouTubeチャンネルには、北朝鮮や金正恩(キム・ジョンウン) 朝鮮労働党総書記を美化する動画が掲載されている。フェイスブックのフォロワーに動画の視聴と拡散を求めているところを見るに、自他共に認める筋金入りの従北団体だと言えよう。

慰安婦像が置かれている旧日本大使館前。この前で様々なデモ行為が行われている(写真:YONHAP NEWS/アフロ)