立つ、歩く、走る、しゃがむ・・・こうした動作をするとき、私たちの体を支えているのは2つの小さな足裏だ。足裏はまさに体の土台と言っていい。そして、その土台に不具合が生じると、全身に深刻な影響を及ぼしかねない。

 実は足裏にはたくさんの筋肉が詰まっている。日常の行動に支障がないように感じていても、それらの筋肉がこっていたり血行が悪くなったりすると、体の一部に故障が生じたり、体全体の不調を感じたりするようになってしまう。

 そんなことにならないためにも日常的な足裏のケアを心がけたほうがいい。街に出ればコリをほぐしてくれる足裏マッサージ専門店もあるが、自分でもケアすることは十分に可能だ。

 そこで、デスクワーク中でも簡単にできる足裏のほぐし方とトレーニングを、ヨガ講師の志野さんに教えてもらった。椅子に座ったままできるので、ぜひ仕事や家事の合間にこまめに取り入れてもらいたい。

踏んづけても痛くないボールで足裏ほぐし

 最初に足裏をマッサージするボールを用意しよう。100均ショップなどで売っているおもちゃのゴムボールや握力トレーニング用のもので十分だ。強めにほぐしたい人は、テニスボールやゴルフボールを使ってもいいだろう。

【写真1】赤と緑のボールは100均で手に入る。水色のボールはマッサージ用で少し硬め(撮影:URARA)
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 ボールの用意が出来たら、椅子に座って、できれば裸足でボールを踏んでみる。ボールを踏んだり転がしたりして、足裏全体をマッサージするのだ。気持ちいいと感じる場所があれば十分にマッサージしよう。痛いと感じる場合は弱めにする。