ボリビア訪問された際の眞子さま(写真:ロイター/アフロ)

 公式発表がないにもかかわらず、秋篠宮家の眞子内親王(29)が、婚約が内定している小室圭氏(29)と年内に結婚され、米国のニューヨークを拠点に生活されると、多くのマスコミが断定調で報じている。そうした中、強固に「ご結婚」に反対する国民と、意地でも動かない内親王や皇室との敵対的ともいえる膠着状態が続いている。

 そもそもなぜ眞子内親王のお相手が、国民の多くが「皇室と縁続きになることが相応しくない」と判断する小室氏でなければいけないのだろうか。なぜ30歳という結婚年齢にこれほどまでこだわられるのだろうか。その理由や動機は、「内親王に対する公費支出」「将来の天皇の姉君の地位」「天皇制に対する国民感情の変化」など、日本国民の利益や、皇室と国民の関係に直結する重大問題であるだけに検証が欠かせない。

 本稿では、内親王のこだわりの理由や動機を検証すると同時に、「ご結婚決定」の世論誘導にもかかわらず、マスコミが国民の心を動かせない理由に関する考察も併せて行う。

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(岩田太郎:在米ジャーナリスト)

永住と妊活がカギである可能性

 まず、眞子内親王のこだわりを分析するにあたり、筆者自身が遵法精神や倫理観を持たない “岩田弁護士”であると仮定して、クライアントであられる内親王の「窮屈な皇室と日本を脱出したい」「過去の英国留学の時のように、自由気ままな外国生活を送りたい」という希望に添うアドバイスを考えてみる。

 米国移民法の知識もある“岩田弁護士”は内親王に対し、「中国人妊婦による米国出産ツアーをご存知でしょうか」と切り出す。「非米国人の子供が米国で生まれた場合に、特別な例外を除いて、米国の市民権を無条件かつ自動的に与える米国憲法修正第14条の出生地主義の規定はご存知でしょう。そうした中国人の子供は、米国で在留許可を取得するための赤ん坊という意味のスラングで“アンカーベイビー”と呼ばれております」と興味を持たせる。

 そして、こう提案するのだ。

「アンカーベイビーの親には、将来的に米国永住権を獲得する権利が生じます。内親王におかれては、永住権取得を目的とした皇族版の“アンカーベイビー移民”をされてはいかがでございましょう。審査が厳しくなった中国人妊婦と違い、日本の元プリンセスは米当局からも歓迎されましょう。なぜなら、将来の天皇の姉君であらせられる眞子さまと、その米国市民のお子様を通して、米国が日本に潜在的な影響力を行使し得る状態は、米国にとっても望ましいからです。このギブアンドテイクにより、彼の国における内親王の地位は安泰でございます」

 こうした助言があり、内親王が惑わされ遊ばされたと仮定すると、そのこだわりを理解できる。最も重要な点は、三十路に差し掛かろうとされる眞子内親王が妊活ご可能な期間が長くはないことだ。そのため、国民の大反対を押し切ってでも、およそ30歳までに結婚・渡米しなければ間に合わないと思い詰められたのではないか。

 ここで“馬”を乗り換えられない切迫した事情をお持ちだとすれば、小室母子の数々のスキャンダルや小室氏の人格的欠陥が明らかになっても、「30歳までの結婚」にこだわられる理由がきれいに説明できる。