日産の新型「Z」(右)と初代(S30型アメリカ仕様)(出所:日産)

(桃田 健史:自動車ジャーナリスト)

 日産は2021年8月18日、新型「Z」を米ニューヨークで世界初公開した。

「Z」は日本で「フェアレディZ」として人気の高い2ドアスポーツカーの7代目となる。北米仕様のボディ寸法は、全長4379mm×全幅1844mm×全高1316mm、ホイールベースは2550mm。「スカイライン400R」にも採用している排気量3リッターのV型6気筒ツインターボエンジンVR30DDTT(最大出力405馬力)を搭載する。

 変速機は、「スカイライン400R」で搭載する7段オートマチックトランスミッションを9段まで多段化したのに加え、スポーティな走りが楽しめる6速マニュアルトランスミッションも採用した。

 日産が2020年9月にオンラインで開催したプロトタイプ発表会の際、エクステリアデザインの特徴について担当デザイナーは、「車体のフロント部分から側面部分では初代(S30型)の雰囲気があり、また車体後部では1990年代の4代目(Z32型)の雰囲気があるなど、歴代フェアレディZの要素を集約したイメージ」と説明していた。