ホロコーストを笑いのネタにするような芸人を採用した五輪プロデューサーは誰が選んだのか

「小山田圭吾」では打ち止めにならず、今回が致命傷となって今後、日本の五輪招致は未来永劫なくなる可能性が現実化しました。緊急稿をお届けします。

 五輪開会式のディレクターを務める「もとラーメンズ」の「小林賢太郎」という芸人の「ユダヤ人大虐殺ごっこ」という「ホロコーストいじり」に、国際的なユダヤ人権団体サイモン・ヴィーゼンタール・センターから正式の批難、抗議(https://www.wiesenthal.com/about/news/swc-condemns-anti-semitic-1.html)が国際発信されました。

 サイモン・ヴィーゼンタール・センター、21世紀生まれの人にどれくらい馴染みがあるか分かりません。

 1995年2月、当時文藝春秋社が出していた雑誌「マルコポーロ」が「ナチ『ガス室』はなかった」なるフェイク記事を載せ、瞬時に廃刊となった経緯をご記憶の方もあろうと思います。

 文藝春秋は当時の田中健五社長の辞任、マルコポーロ花田紀凱編集長の解任で収拾をつけました。

 今回、この指摘を無視した場合、JOC橋本会長以下の総辞職程度ではすまず、政局に発展する現実的なリスクを指摘しておきます。

「小山田問題」で国際的な倫理の場で使い物にならないことが確認されているスポークスパーソンなどが不用意に発言すれば、菅義偉政権が瞬時で終わるかもしれません。

 五輪後、総選挙後にも深く禍根を残す事態が到来する危険性が高い。「不適切ネタ」といった表現で済む話ではありません。

 いったい何があったのか。ファクトから確認してみましょう。

ユダヤ人大虐殺ごっこのディレクター

 確認してみました。ラーメンズのネタ「できるかな」。私がチェックした動画(https://www.nicovideo.jp/watch/sm3545193)をリンクしておきます。

「できるかな」は、NHK教育テレビで長年放映された幼児用「工作番組」番組の名称で、登場人物は工作する「のっぽさん」と相方の「ゴンタ君」。

 これをパロディにしたラーメンズのギャグの一部をテープ起こししてみます。