6月12日、独立記念日の式典で演説するフィリピンのドゥテルテ大統領(写真:AP/アフロ)

 フィリピンで2022年5月に行われる次期大統領選に、現職であるドゥテルテ大統領の長女で、南部ミンダナオ島のダバオ市長を務めるサラ・ドゥテルテさんが出馬することを明らかにした。

 現地メディアの「出馬するのか」という問いに「イエス」と答えたもので、これまで出馬に関して態度を明確にしてこなかったが、今回の「イエス」で出馬への意欲を初めて公にした。すでにフィリピンでは「本命が出馬表明」として大きく報道されている。

サラ氏出馬表明に「歓迎論」と「世襲批判」

 サラ市長は7月9日セブ市でガルシア・セブ州知事と会談した際に報道関係者とのインタビューに応じ、「大統領選への出馬」に関して問われ、「まだ最終的には決断はしていない」としながらも、一方で「イエス」と答え出馬の意向を明らかにした。

 地元紙「スター」が10日にサラ市長の実質的な出馬表明をいち早く伝えたが、これまで各種世論調査結果で常に次期大統領候補としてトップの人気を集めていただけに、ドゥテルテ大統領の地盤となるミンダナオ島などでは歓迎されている。