ニューヨーク証券取引所に上場したクーパン(3月11日、写真:REX/アフロ)

 新型コロナウイルス感染症の流行で「巣ごもり需要」をがっちりつかみ韓国で急成長を続けたネット通販のクーパン。

 成功した韓国新興企業の代表として高い評価を受けていたが、大型倉庫の火災を機に韓国で悪材料が相次ぎ、大バッシングに遭っている。

 直前に迫った東京オリンピックの動画配信サービスも見送ることになった。

 2021年6月17日早朝、ソウル郊外の京畿道(キョンギド)利川(イチョン)にあるクーパンの大型物流倉庫で火災が発生した。

 段ボールなど燃えやすいモノが多かったためか、鎮火作業に手間取り、12万7000平方メートル規模の倉庫はほぼ全焼してしまった。

消防隊員が死亡

 ちょうど従業員のシフト交代にあたる午前5時半頃の出火だったため、死傷者は少なかったが、消火活動にあたった消防隊員が死去するという痛ましい火災になってしまった。

 韓国メディアによると、火災原因は、扇風機などの「たこ足配線」だったのではないかという。

 原因はのちに分かるが、クーパンの謝罪は遅れた。消防隊員の死去という悲劇が起きたことで一気にクーパン批判が広がってしまった。

 火災の発生を警備担当者に伝えたが無視されたという従業員の証言がメディアで大きく報じられたことなどから、さらに反発を呼んでしまった。

 なんとも間の悪い時に発表した人事が、クーパンへの批判を増幅してしまった。