フェミニズム大統領を自称した文在寅大統領(写真:YONHAP NEWS/アフロ)

 大韓民国の「表現の自由」と「楽しむ自由」はもはや過去の話だ。文在寅政権発足後、二つの自由は徐々に失われ、社会の不満を掲げた女性団体の影響力ばかりが増している。韓国のフェミニズムは男性を抑圧する方向に向かっており、韓国の普通の男性は無条件に抑圧されていると言っても過言ではない。フェミニスト大統領を自称する文在寅が作りだした現象である。

 女性団体の強硬な活動は以前にもあった。例えば、韓国でケーブルテレビが開局した時に、テレビショッピングが流行した。その時に販売された様々な商品の中で、人気が高い品目に女性用下着があった。今とは違って、女性が公の場で下着を買うことを躊躇する社会的な雰囲気があった時代だ。

 多様なテーマで運営されるケーブルテレビには、ファッション関連のチャンネルもあったが、韓国の女性たちは外国の女性たちが出演するテレビ番組を不快に感じた。中でも、西欧型体型の外国人モデルが登場する女性下着広告が彼女たちの集中攻撃を受け、ケーブルテレビから外国人モデルの姿が消えた。彼女たちの主張は「わいせつだ」だったが、実際は韓国人女性と下着のモデルの外国人女性を比較して、自分たちの姿を恥ずかしく感じたのだ。

 どのような商品であれ、販売するために最もいい状態を見せるものだ。とりわけ衣類やファッション小物はより華やかに見せるようにあの手この手を駆使するが、少なくとも外国人女性の下着姿は韓国の女性を不快にさせた。その結果、外国人女性モデルは体型が隠れるような広告や番組にしか出演できなくなるなど、出番が制限されるようになった。