(英フィナンシャル・タイムズ紙 2021年6月8日付)

久しぶりに重要な会議となる可能性があるG7が開かれる英国南西部のコーンウォール

 国際的なサミット(首脳会議)は、演出された写真や読まれもしないコミュニケが飛び交うなかで、始まったかと思えば終わる。

 だが、6月11~13日に英コーンウォールで開かれる主要7カ国(G7)サミットは、実際に重要な意味を持つ珍しいイベントになるかもしれない。

 参加する個々の国にとって、西側の同盟にとって、そして世界全体にとって重要なイベントだ。

 G7議長国としてサミットを主催する英国のボリス・ジョンソン首相にとっては、同氏がシニカルな軽量級の指導者だという印象を払拭し、重大な国際会議を采配できることを見せつけるチャンスだ。

 また、「グローバル・ブリテン」がただのスローガンではないことも示す必要がある。

ロシアと中国へのメッセージ

 これが米国大統領として初の外遊となるジョー・バイデン大統領にとっては、米国が戻ってきたことを示すチャンスだ。

 バイデン氏は、ロシアと中国に対抗するために世界の民主主義国を結集する意向を明確にしている。

 バイデン氏はジョンソン氏と米英首脳会談を開き、その後、民主主義の同盟国との3つのサミット――まずG7、次に北大西洋条約機構(NATO)、そして欧州連合(EU)と米国の首脳会議――をこなした後、スイス・ジュネーブでロシアのウラジーミル・プーチン大統領との首脳会談に臨む。

 バイデン氏はこの最後の会談に、米国および民主主義の同盟国からの統一したメッセージを持ち込むことを目指している。

 G7サミットは中国に対する間接的なメッセージも送る。