「ル・ボラン カーズ・ミート 2021横浜」会場の様子(筆者撮影、以下すべて)

(桃田 健史:自動車ジャーナリスト)

 2021年5月29、30日に横浜赤レンガ倉庫で、輸入高級車を主体とする屋外型モーターショー「ル・ボラン カーズ・ミート 2021横浜」が開催され、国内外メーカーの新型モデル、新型電動車などが数多く展示された。

 主催は自動車雑誌「LE VOLANT(ル・ボラン)」の運営企業カルチュア・エンタテインメント。2010年に横浜で第1回が開催され、2014年からは神戸でもスタート。2018年には横浜で10万人を動員するまでになった人気イベントだが、昨年(2020年)は新型コロナ感染症拡大の影響で中止となった。今年も、神奈川県が横浜市をまん延防止等重点措置の対象地域(2021年6月20日まで延長)としていたが、主催者が感染予防策を徹底することで開催が許可された。

 コロナ禍によって、世界各国のモーターショーは中国などを除いて相次いで中止となっている。日本では2021年に入って1月の「東京オートサロン」や、5月の「人とくるまのテクノロジー展」(自動車技術会主催)が中止され、日本最大の自動車見本市である10月の「東京モーターショー」も開催半年前の段階で中止が決まった。

 そうした中、一般向けに開催されている自動車関連の数少ないショーが、ニューノーマルなライフスタイル向けで人気が出てきたキャンピングカー関連ショーや、「ル・ボラン カーズ・ミート」のような輸入高級車を扱うショーである。これらのショーは実売につながるケースが多いこともあり、出展社はコロナ禍の状況を見つつも参加の意向が強い。