(写真:つのだよしお/アフロ)

(作家・ジャーナリスト:青沼 陽一郎)

 オリンピック・パラリンピックでは毎回、選手村や大会競技施設でコンドームが無料で配布される。それも大量に。

 東京オリンピックの前のリオデジャネイロ大会では、約45万個が配られている。

過去最多のコンドーム無償配布計画だったが

 もともとは、HIV感染予防が目的で1988年のソウル大会からはじまった。それでも当時は約8500個だったが、2000年のシドニーでは12万個、08年の北京でも10万個が配られた。12年のロンドンも10万個。前回大会は現地でのジカ熱の流行もあって大幅に増えた。

 日本で開催された1998年の長野冬季オリンピックでも配布されている。この時は、国内企業各社がそれぞれ、2〜5万個ずつを寄付している。3年前の平昌大会では、選手村や競技会場のトイレ、洗面所、医務室、プレスセンターなどで箱やかごに入れられて、冬季大会史上最多の11万個が配布されていたという。

 このコンドーム事情については昨秋、競泳の日本代表の瀬戸大也の不倫問題に触れて書いた。

(参考)選手村でコンドーム配布、なのに瀬戸大也を処分の怪
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/62515