新型コロナウイルス感染症用ワクチンの接種を受ける韓国の柔道五輪代表選手(4月29日、写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

 日本と並んで新型コロナウイルス感染症用ワクチンの接種が遅れている韓国で、2021年5月27日から順次60歳以上を対象とした大規模接種が始まる。

 ワクチンがあっても予約が進まない日本に対して、韓国はワクチン確保という課題を残しながら予約は一気に進んでいる。

 韓国では医療関係者などに対する先行接種に続いて4月1日に75歳以上に対する接種が始まった。さらに60歳以上に対しては、5月27日以降順次接種を始める。

 接種の予約が5月6日から順次始まった。6日に70~74歳(210万人)、10日に65~69歳(284万人)、13日に60~64歳(400万人)という順番で予約が始まった。

900万人を対象に予約開始

 合わせると約900万人だ。予約はネットと全国共通の4ケタの電話でできる。

 一定の条件を満たした外国人も対象で、筆者も5月13日に予約をしてみた。まず、ネット。アクセスに問題はなかったが、何と「対象ではありません」。

「?」なんだ?

 全国共通の番号に電話をかけるとすぐにつながった。事情を説明すると、多少の混乱はあったが、事務的なミスでリストから漏れていたようで、すぐに修正してくれた。

 さらに個人認証に手間取ったが、再度電話をするとすぐに予約ができた。6月7日に接種開始だが、希望する日時、医療機関で予約できた。

 オペレーターに聞いてみたら、前後の日程、時間帯のすべてが予約可能で、余裕があるという。