ワシントン・ポストは韓国のソウルを拠点とした国際報道で巻き返しを図る(写真は光化門)

米主要紙は7年間で軒並み発行部数半減

 米新聞業界がのたうち回っている。

 SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の台頭でカネとヒトと時間をかけて取材した獲物(ニュース)はほとんどタダ同然でもっていかれる。カネをかけて刷り、配る「紙」(新聞)は読者離れで部数は減る一方。

 過去7年間で発行部数は軒並み半減している。

 中小のブロック紙や地方紙はヘッジファンドに買収されては本体を吸い取られては捨てられるか、廃刊に追い込まれている。

 ビッグ10の主要紙も軒並み発行部数が激減、デジタル版移行で延命策を模索しているが、明暗が分かれている。

 発行部数の激減ぶりは以下の数字が如実に示している。

米主要紙の発行部数の変遷

                  2002年     2019年
USAトゥデイ           221万1400   162万1000
ウォールストリート・ジャーナル  182万0000   100万1200
ニューヨーク・タイムズ      111万0000   48万3000
ロサンゼルス・タイムズ       96万6000    41万8000
ワシントン・ポスト         81万2000    35万7000 

*AMM(Alliance for Audited Media=米メディア監査協会)データ参考