2021年3月18日、米国アラスカ州で会談した米中高官(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

(川島 博之:ベトナム・ビングループ、Martial Research & Management 主席経済顧問)

 米国のアントニー・ブリンケン国務長官と楊潔篪(ようけつち)共産党政治局員が3月18日にアラスカで会談した。

 米国側はジェイク・サリバン大統領補佐官、中国側は王毅外相が同席した。普通の国だったら、国務長官のカウンターパートは外相である。だからブリンケンと王毅の会談になるはずなのだが、それが楊潔篪になるところに中国の特殊性がある。

 楊潔篪は中国共産党政治局員であり外交の責任者。現在共産党には25人の政治局員がいる。政治局員には序列があり、トップは習近平、2位は李克強だ。上位7人は最高指導部である常務委員会を構成する。楊潔篪の序列は16位。

 一方、王毅は政治局のメンバーではない。つまり共産党での地位は低い。米国では大統領補佐官程度なのだろう。だから米国側は王毅のカウンターパートとして大統領補佐官が登場した。