アマゾン ロゴ(写真:ロイター/アフロ)

 米アマゾン・ドット・コムは1月26日、米東部マサチューセッツ州ボストンの技術開発拠点を拡大し、今後数年で3000人超の従業員を新規雇用すると明らかにした

 AI(人工知能)アシスタントの「アレクサ」やクラウドサービスの「Amazon Web Services(AWS)」、物流倉庫用ロボット開発・製造の「アマゾン・ロボティクス」、そして2020年11月にサービスを開始した処方薬のネット販売「アマゾン・ファーマシー」などの部門で、言語工学やソフトウエア開発、機械学習といった技術者や、製品管理、人事、経理などのオフィス職を雇うという。

 同社は2018年にボストンの技術開発拠点で2000人を雇用すると発表した。現在、総面積約4万平方メートル(東京ドームほぼ1個分)の17階建てビルを建設中で、年内に完成する予定。ボストンの技術開発拠点では、すでに約3700人を雇用している。

 アマゾンは新たに約6万平方メートル(東京ドーム1.3個分)の17階建てオフィスビルのリース契約を結んでいる。こちらは今夏までに着工し、24年に完成する予定。オフィスや研究開発施設、多目的共用空間などを備えており、増え続ける技術チームが収容可能になるとしている。

シアトル近郊やニューヨークの技術拠点も拡大

 ボストンにおける雇用計画は、アマゾンの大規模事業拡大計画の一環だと米ウォール・ストリート・ジャーナルは報じている。

 アマゾンは20年9月、ワシントン州シアトル近郊のベルビュー市で、数年かけて1万人を新規雇用すると明らかにした。20年2月に発表した1万5000人の雇用計画を拡大するものだ。これに伴い42階建てのオフィスビルと3棟のビルが建つ商業地区を賃借する。こちらのオフィス空間は約18万6000平方メートル(東京ドーム約4個分)となる見込みだ。