(花園 祐:上海在住ジャーナリスト)

 中国汽車工業協会の発表によると、2020年における中国国内の自動車販売台数は、前年比1.9%減の2531万台でした。2018年から3年連続の前年割れとなりましたが、落ち幅は2019年から6.3ポイントもの縮小を見せました。

 2020年は年初から新型コロナウイルスの感染拡大により経済活動が事実上ストップし、自動車販売も3月まで大きく落ち込みました。しかし4月以降は回復し、前年同月比水準を毎月上回るなど、急激な回復ぶりを見せました。直近の2020年12月においても前年同月比6.5%増を記録しており、マスコミなどからは、前年割れながら2020年はコロナの逆風の中で非常に健闘したと評価されています。

中国の年次自動車販売台数推移(2011~2020年)
中国の月次自動車販売台数推移(2020年)

 とくに日系車は、市場全体が縮小する中で各社の躍進ぶりが際立ち、シェアも大きく拡大しました。また新エネルギー車市場においては、中国現地生産を開始した米テスラモーターズの独壇場かと思いきや、下半期になって思わぬダークホースが登場するなど、話題の多い1年となりました。

 今回はこうした2020年の中国自動車市場について、各種データとともに解説します。