ソウルの夜景

 前回ご紹介した韓国の幼女強姦魔、チョ・ドゥスンの出獄に関して、まず訂正させてください(「韓国幼女レイプ事件が垣間見せる司法の陥とし穴」https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/63434)。

 原稿には「12月13日に韓国の「青松第2刑務所」を出所して・・・」と記しましたが、その1日前、12月12日に青松第2からソウル南刑務所へ移送されていました。

 さて、今回の記事の主旨は、彼の身柄が移された際の出来事です。群衆によってパトカーごと、もみくちゃになるなどの騒動が起きていました。

 そうした模様がライブ報道され、韓国本国はもとより、中国でも大変なことになっているのです。

 実際に釈放されたチョ・ドゥスンが乗った車両がもみくちゃにされ、フロントガラスにヒビが入る模様(https://m.facebook.com/watch/?v=878665049540376&_rdr)から確認してみましょう。

 このネット動画も中国語のテロップがついています。さらにはこのリンク(https://video.sina.cn/news/2020-12-12/detail-iiznctke6135327.d.html)のような「報道」があふれ返っているのですが、これが問題です。

 何が問題か?

 ドキュメントとノンフィクションがごちゃ混ぜになっているのです。

 ヘイトを煽るアジテーションフィルムになっており、典型的なメディア・マインドコントロールが発生している。

 上の2番目のリンクは、まだ、小さく白い文字で「電影「素媛」片段」と、申し訳程度ですが入っているので、よほどマシな方です。

 こうした注記が一切なく、血だらけの少女(役の女優)や、その顔面の痛々しい縫合痕(の特殊メーク)が、事実報道とサンドイッチ状に編集されているものが、夥しい数出回っています。

 私はチョ・ドゥスンをおよそ擁護する考えがありませんが、チョに対する殺害予告なども出、凶器を持った人間が居住地区周辺を徘徊しているらしいといった波及被害も報じられる騒動になっています。

 これを問題でないと言うわけにはいきません。