10月10日の軍事パレードに姿を見せた金正恩委員長(提供:KCNA/UPI/アフロ)

 今年の軍事パレードに出現した兵器を見ると、通常兵器の近代化を始めたことが明確に分かる。

 北朝鮮軍は、兵器の欠陥をなくし、南北統一のための軍事力を作り上げ、これまでの戦略を大きく変えようとしている。

 北朝鮮(以後、北)は、国内事情が三重苦であっても、ミサイルを開発し増産している。これらの兵器とパレードで見せた金正恩委員長の笑いを重ね合わせると、不気味な感じがする。

 重点的に近代化を始めたのは、地上軍の攻撃兵器だ。

 北人民に生活窮乏状態を強いていながら、軍事力を増強する狙いは何なのか。そして、北軍が、短距離弾道ミサイルと近代化した通常兵器を増強して、どのように軍事戦略を作り変えようとしているのか――。

 これらについて、元陸自幹部学校戦略教育の経験を基に、南侵シナリオ分析を実施してみた。

観閲台上で近代化した兵器を見て満面の笑顔を見せる金正恩氏

出典:朝鮮中央通信党創立75周年慶祝閲兵

(演説で、国が三重苦だとして涙ぐみ、一方では多額の軍事費をつぎ込んで、近代化に進み始めた兵器の行進を見て笑顔を見せる金正恩。この笑顔の先に見えるのは、北による韓国の軍事占領なのだろう)