(英エコノミスト誌 2020年11月7日号)

楽天の三木谷浩史氏(2020年2月13日決算発表時、写真:つのだよしお/アフロ)

◆特別公開中◆
(*)本記事は、プレミアム会員向けの特別記事ですが、期間限定で特別公開しています。(この機会に、JBpressのすべての記事をお読みいただける「JBpressプレミアム会員」のご登録をぜひお願いいたします。)

 1990年代の話。若かりし日の孫正義氏は、日本国内で企業買収を模索していた頃、8歳年下の三木谷浩史氏という名の銀行マンにアドバイスを求めた。

 2人には共通点が多かった。

 いずれも米国で学んだ経験があり(孫氏はカリフォルニア大学バークレー校、三木谷氏はハーバード・ビジネス・スクール)、インターネットに関心があり、大の野球ファンでもあった。

 それから数十年で、2人は企業の窮屈な序列をなぎ倒し、日本のハイテク長者の筆頭格にのし上がった。

 あるインタビューで、ハーバードに留学した時には「アントレプレナー(起業家)」という言葉すら知らなかったと語っていた三木谷氏は、楽天という企業を通じて日本の電子商取引(EC)を切り拓いた。

 楽天はその後、様々な分野に手を広げ、今では140億ドル(約1兆5460億円)の時価総額を誇るハイテク複合企業になっている。

 一方、孫氏のソフトバンクは、黎明期のインターネット株に目を見張るような投資を行った後、日本の通信市場に攻め込んだ。

 両者ともシリコンバレーに多額の投資を行った。

 プロ野球球団も所有しており、「ソフトバンクホークス」「楽天ゴールデンイーグルス」というように、そろって猛禽類にちなんだ名前を付けている。