産業技術総合研究所 柏センター所長の廣島洋さん。柏センターは、少子高齢化に伴う社会課題解決に深く関わっている、と説明してくれます

国立研究開発法人産業技術総合研究所は「イノベーションで社会課題を解決する」という理念を掲げ、「少子高齢化」「環境エネルギー」「強靭な社会インフラ」を重点テーマにしています。全国に11ある研究拠点の中で最も新しい柏センターは、AI(人工知能)技術の活用を推進し、少子高齢化に伴う社会課題の解決に向け、センサーデバイス、ロボティクス、バイオメカニクス、視覚・認知心理学、サービス工学、デザインを融合した「人間拡張技術」の研究に取り組んでいます。柏の葉を舞台に、社会実証環境を整備し、データ提供に理解のある住民文化の醸成に努め、新たなサービス産業の拠点形成を目指しています。また、そのための共創型テックリーダーの育成を行う「産総研デザインスクール」も実施しています。

※本コンテンツは、「柏の葉イノベーションフェス2020」と連動、柏の葉を中心に日々、最先端のテクノロジーを開発する企業・研究者を紹介するものです。
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AI研究開発・社会実装のためのプラットフォームを提供

 国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下産総研と表記)は、27ある国立研究開発法人のうち、「国家戦略に基づき、国際競争の中で、科学技術イノベーションの基盤となる世界トップレベルの成果を生み出すことが期待される法人」として特別な位置付けがされている、3つの「特定国立研究開発法人」のうちの1つです。産総研は北海道から九州まで全国に11の研究拠点を置き、約1万人が研究開発活動に従事しています。2018年に開設された柏センターは、AIと人間工学に重点を置いた産総研の最も新しい研究拠点です。

 所長の廣島洋さんは、柏センターの研究の特色や方向性を、次のように語ってくれます。

「産総研はイノベーションで社会課題を解決するという理念を掲げ、少子高齢化、環境エネルギー、強靭な社会インフラの3つのテーマについて、重点的に取り組んでいます。特に少子高齢化については、私たちのところが深く関わっていて、AI(人工知能)や人間工学、センサー技術、エレクトロニクスなどを使って課題解決を行っていきたいと考えています」

 AI技術の研究開発と社会実装を目的に、柏センターに整備・運用されているのが、「AI橋渡しクラウド(ABCI)」です。