IPO後も成長し続ける企業はどのように見分ければいいのか。実は簡単な方法がある

 気がつけば、コンサルティング業界に25年もいた。

 四半世紀もいると、コンサルファームに入社が決まった方々に、「コンサルタントを目指すうえで、何を勉強しておいたら良いですか?」とよく聞かれる。

 昔と違って、MBAなどを保有していなくても、コンサルティング会社に入社する人は多数いるので、事前に勉強しておきたいということらしい。

 以前にも「会社人生で負けないコツ 四季報丸暗記とIT史把握」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/61449)を書いたが、私はとりあえず四季報や日経会社情報を読み込むことを推奨している。

 全企業が無理なら、「マザーズ上場企業だけでも読み込んでビジネスモデルを理解してみては?」と話している。

 実際に実行されているかどうかは定かではないが、実行したらかなりの効果があるはずだ。

 そもそも、ビジネスパーソンの多くは、世の中にどのような会社があるかの全容まで把握はしていない。もちろん、目の前の仕事をやっている分には、把握する必要もないだろう。

 コンサルティング会社ですら、業界プラクティスができているため、担当する業界以外のことは興味がないかもしれない。

 しかし、ビジネスシーンが目まぐるしく変化し、先行きが見えにくいなか、存在するすべての会社を把握することで、世の中の企業のランドスケープを把握することができる。

 全体を把握すれば、自分の置かれている立場も分かるため、今後どうしていくべきかも見えてくるはずだ。