北朝鮮労働党設立75周年の軍事パレードに登場した弾道ミサイル(2020年10月10日、提供:KCNA/UPI/アフロ)

 各種弾道ミサイルが閲兵式に登場した。これまでのミサイルの発射実験成功と合わせて見れば、ミサイル開発が著しく進んでいるのが分かる。

 今回登場した新型大陸間弾道弾は、これまでの火星12・14・15号より大型化している。

 潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)としては、胴体に「北極星4…」と書かれているミサイルを搭載したトレーラー(発射台付き車両TELではない)4両が登場した。

 北朝鮮には、これまで北極星と名称が付いたミサイルが3種類存在していた。

 この3つはすべて潜水艦発射が可能な構造であるのだが、これまで潜水艦から発射された実績が一度もない。

 北朝鮮は、潜水艦発射の機能を有するミサイルには、北極星号と名称を付け、それらは、1・2・3・4号になるにつれて大きくなる。

 だが、これらを発射できる潜水艦は存在しない。

 潜水艦からSLBMを一度も発射したことがなく、成功していないにもかかわらず、次から次へ、新たなSLBMを登場させることに、大きな疑問があり、奇妙に感じる。

 北極星1号は海中発射実験と閲兵式で、2号は地上発射と閲兵式で、3号は海中からの発射実験で公開された。

 北極星4号は、今回の閲兵式の場で初めて登場した。