チューナーがない時代、ピアノの調律はどのように行われていたのだろうか

 国内はコロナ、海外もコロナに加えてベイルート大爆発から香港での言論弾圧逮捕まで、きな臭いニュースだらけです。

 そういう時期だからこそ、IQテストでは測れない「オーセンティック教育」あなたの「地アタマ」を問う出題を前回(「世界が注目する「オーセンティック教育」とは何か?」https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/61564)に引き続きお届けします。

出題 以下は音楽で用いるメトロノームを図示したもので、数字は1分間に打つ拍の数(measures per minute MM)を意味する。

問い:数字の設定根拠を説明せよ。

 前回、夏休みの親子企画として「なぜ楽器の調律は440ヘルツが標準なのか?」という問題を考えました。

 音叉のラの音が440ヘルツ程度というのは、多くの人が耳にしたことのある「常識」の一部といってもよいでしょう。

 しかし、「どうして440なの?」と問われた時、答えられる人がどれくらいあるでしょうか。何も考えずに、「そんなものかね・・・」と流している人が大半ではないでしょうか。

 先に、やや嫌な結論を記してしまうと、そういう思考停止が癖になっている人は

1 学業で行き詰まり
2 仕事で結果が出しにくく
3 高齢に達すると認知症の発症が心配されます

 誰もが見ている「当たり前の風景」に「他人と違う、原理から立ち上がるを見通す人」が、学業で壁にぶつからず、仕事の難所も乗り越え、ボケしらずで生涯のクオリティ・オブ・ライフが高いことが期待できる。

 やや短絡して分かりやすく記すと、そういうアウトラインになります。

 今回も、前回の続きで、東京藝術大学音楽学部生に出題した「オーセンティック教材」を夏休み企画でご紹介しましょう。そのうえで「東大生型の解答」「能才型の解答」そして「創造的解答」の3つを、理由と共に解説します。

「東大生型」は最低最悪であることに注意してください。