中国・北京にある紫禁城

(花園 祐:中国在住ジャーナリスト)

 明が滅んで清が興り、支配体制を確立するに至るまでは、たびたびドラマ化されるなど中国でとても人気のある時代です。3回にわたってその過程をわかりやすく紹介しています。

 前回(「明朝とガチンコ対決した『満州から来た男』」https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/61138)は、女真族(=満州族)のヌルハチが裸一貫から、中国のラストキングダムこと「清」の前身となる「後金(こうきん)」を建国し、明王朝を圧迫するようになるまでの過程を紹介しました。

 今回はその続きとして、国外では清軍の圧迫を、国内では相次ぐ反乱を受けて衰退していった明の末路と、後釜を巡る抗争を紹介します。