10万人集会計画だったが集まったのは6000人のタルサ集会

大誤算「タルサ10万人集会」

 6月はドナルド・トランプ米大統領にとっては四柱推命でいう「天中殺」の月だ。

 側近だったジョン・ボルトン前補佐官(国家安全保障担当)の暴露本が発売され、(大半の米国民にとってはすでに耳にたこだが)トランプ氏の大統領としての資質の欠如が元側近からまたまた指摘された。

 しかもボルトン氏はトランプ氏が中国の習近平国家主席に再選支持を懇願していた事実を暴露。

「国益よりも再選」を優先するという新たな弾劾対象にもなりかねない花火を打ち上げた。

(下院での証言を拒まずにあの時証言すれば、爆弾は炸裂していたかもしれない)

 厚顔無恥なトランプ氏もさすがに慌てたのか、司法省を使ってワシントン連邦地裁に「同書には機密情報が含まれている」として出版の差し止めを求めた。

 しかし地裁は「本はすでに書店に配送されており、その内容も(メディアで)報じられている」と差し止めを認めず。本は6月23日に予定通り発売された。

「天中殺」を払いのけるかのようにトランプ氏は20日、南部オクラホマ州タルサ(人口40万人)で計画した「10万人集会」に足を運んだ。

 反トランプ風が吹き荒れる米国内でもここは「安全パイ」。

 同州のケビン・スティッツ氏もタルサ市市長のジャージ・バイナム氏も親トランプ派の共和党員。