(英フィナンシャル・タイムズ紙 2020年5月14日付)

日本は外国からの投資に関し、「奇妙」ともいえる規制を始める

 日本は5月上旬、外国からの投資について新たに設けた規制の詳細を明らかにし、日本企業を国家安全保障上の重要度に応じて分類した一覧表も公表したが、この規制はわざと分かりにくくこしらえてあるようにも思える。

 一覧表によると、ゴルフ場予約サイトのバリューゴルフと、日本の銀行最大手である三菱UFJフィナンシャル・グループが、決定的に重要だとは見なされない企業のカテゴリーに収まっている。

 中古のゴルフクラブを取り扱うゴルフ・ドゥと、日本で最も重要な産業用ロボットメーカーであるファナックがともに、機密性がやや高いと見なされている。

 そして、高級ゴルフコースのチェーンを展開するリゾートトラストと、軍用潜水艦を建造する三菱重工業が、最も保護される企業のグループに分類されている。

 奇妙な分類かもしれない。

 しかし、この分類は事業というものへの日本の姿勢を明らかにしている。

 しかも、新型コロナウイルスが国家安全保障の範囲と意味を荒々しく書き換えているこの時期だけに、ひょっとしたら世界中の国の政府にとって一つのひな形になるかもしれない。

 奇妙なところがどれほどあろうとも、この一覧表から伝わる大まかなメッセージには曖昧さがない。

 日本政府はパンデミックが始まる前から、国益の確保における、そして世界第3位の経済大国の望ましい輪郭を維持することにおける企業全体の役割について、より包括的にとらえる見方を取っていた。