Microsoft Surface。2019年10月の新製品発表会にて(写真:AP/アフロ)

 新型コロナウイルスの感染拡大で人々が自宅待機を余儀なくされる中、需要が低迷しているサービスは民泊のエアビーアンドビー(Airbnb)や配車サービスのウーバー、あるいは米グーグルの地図サービスなど。

 一方、急増しているのは、米アマゾン・ドット・コムなどのネット通販や米ネットフリックスなどの動画配信サービス、米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズなどのビデオ会議サービスなどだ。

「Windows 10」の利用時間75%増

 これらに加え、急速に伸びているのがパソコンだという。米CNBCは、米アップルの「iPhone」や米グーグルの「Android」搭載モバイル機器の普及によって人気を失ったパソコンは、人々が移動しなくなった今、利用者が増え、販売も好調だと報じている。

 米マイクロソフトのパノス・パネイ最高製品責任者(CPO)は5月4日付のブログ記事で、「Windows 10」の過去1カ月間の延べ利用時間は4兆分(666億時間)を超え、1年前から75%増加したと述べている。

 米調査会社のネットアプリケーションズによると、Windowsの今年4月の市場シェアは約87%。マイクロソフトは3月、Windows 10搭載機器の世界利用台数が10億台に達したと述べていた。

Macの利用台数が過去最高に

 Windowsに次いでシェアが高いパソコン用OSはアップルの「macOS」。その今年4月のシェアは約10%だった。同社のルカ・マエストリ最高財務責任者(CFO)は、1~3月期の決算発表の電話会見で、パソコン「Mac」の利用台数が過去最高を更新したと述べていた。4~6月期は、売上高の伸びが加速すると同氏はみている。