円筒の立体を鏡に映すと四角柱に見える。いったいなぜ!?

 新型コロナウィルス感染の拡大防止のため、子どもたちの学校はほとんど休校となっていますが、学びがストップしてしまわないよう、教育関係の先生方のご尽力で、オンラインコンテンツが日に日に増加しています。その中で、世代を超えて楽しめて、しかも学べる「立体錯視」のコンテンツをご紹介しましょう。

180度回転させても矢印はやっぱり右を向く

「錯視(さくし)」というのをご存じですか?

 簡単に言えば、目が錯覚することです。次のような(2次元)図形はよく見かけますよね。

錯視図形の例。横棒の長さが違って見えたり、中央の円の大きさが違って見えたりする

 同じように、(3次元)立体で起こる錯覚が「立体錯視」です。この立体錯視の楽しさを教えてくれるのが、「外出自粛で退屈している人のための自主講座 立体錯視の世界」(http://www.isc.meiji.ac.jp/~kokichis/3Dillusionworld/3Dillusionworldj.html)です。

 さっそく具体例を見ていただきましょう。これは「右しか向かない矢印」というものです。上部が矢印の形をした立体ですが、水平に180度回転させても矢印は左を向かずに右を向いてしまいます。

 動画を見ていただくのが早いですね。1:13の位置から再生されるので、まず20秒間ぐらい見てください。

「立体錯視の世界」第1回「右しか向かない矢印」

 どうでしょう? 立体錯視は不思議な世界で、大人が見ても楽しめます。でも、我が家の3人の子どもたちの反応が、年齢ごとに違ったのがおもしろかったのでご紹介します。