(英フィナンシャル・タイムズ紙 2020年4月15日付)

世界恐慌から脱出するためにニューディール政策を発表するフランクリン・ルーズベルト大統領(1937年11月14日、写真:Everett Collection/アフロ)

 国際通貨基金(IMF)は最新の「世界経済見通し」で、今起きていることを「グレート・ロックダウン」と呼んでいる。

 筆者は「グレート・シャットダウン」と呼んだ方がいいと思っている。

 このフレーズは、たとえ政策立案者が封鎖措置を敷いていなかったとしても世界経済が崩壊しており、ロックダウンが終わった後も崩壊状態が続くかもしれない現実をとらえているからだ。

 だが、どんな呼び方をするにせよ、一つはっきりしていることがある。

 これは第2次世界大戦以降、世界が対峙する圧倒的に最大の危機であり、1930年代の大恐慌以来最大の経済的惨事だということだ。

 そして世界は、大国が分裂し、政府の上層部が恐ろしいほど無能な状態でこの瞬間を迎えた。我々はいずれこの局面を通り過ぎるが、その先には何が待ち受けているのか。

 IMFはついこの1月まで、何が襲いかかってこようとしているのか全く分かっていなかった。

 一つには、中国の当局者たちが、世界はおろか、お互いにも情報を伝えなかったからだ。

 我々は今、多大な影響を及ぼす感染症パンデミック(世界的大流行)の真っただ中にいる。だが、多くのことが依然、不透明だ。