(英エコノミスト誌 2020年4月11日号)

世界中でロックダウンの連鎖が起きている。経済に与える影響は深刻だ

コロナ危機を切り抜ける企業は新たな経営環境と向き合うことになる。

 企業の経営者や従業員の大半は、経済危機をくぐり抜けた経験がある。

 危機の苦しみはそのたびごとに異なることを知っているし、起業家や企業が毎回、状況に適応して再起することも知っている。

 それでも、ビジネスの世界を一気に貫くショックには圧倒される。

 今では、世界の国内総生産(GDP)の50%以上を占める国々がロックダウン(封鎖)されており、商業活動の落ち込みは過去の景気後退よりもはるかに深刻だ。

 ロックダウンから抜け出す道も、不安定で危険なものになる。

 消費者の不安は解消されず、休止と再開の繰り返しによって効率は低下し、健康を維持するための複雑な手順が新たに生まれてくる、といった具合だ。

 そして長期的には、生き残る企業は新たな環境を克服しなければならない。

 今回の危機とその対応は、新技術導入の活発化、野放図なグローバルサプライチェーンからの不可避な撤退、権力とつながる企業による寡占状態の憂慮すべき増加という3つのトレンドを加速させるからだ。