(英フィナンシャル・タイムズ紙 2020年4月8日付)

スウェーデンが選んだ手法から学べることがあるかもしれない(写真はスウェーデンの首都ストックホルム)

 千里の道も一歩から始まる。このパンデミックを乗り切る旅は、長く、険しい道のりになる。どうしても推測したくなるが、旅がどこで終わるのか知る由もない。

 狭い道で足を踏み外し、片側に待ち受ける大量死か、もう片側に待ち受ける経済的荒廃に転落するのを避けるためには、我々がやらなければならないのは、目の前の足取りに専念することだ。

 近い将来、こうした惨事を避けなければ、先々、カオスに陥る恐れがある。

 仮に目先の惨事を回避したとしても、我々が最近まで当たり前のこととして受け止めていた平常には戻れない。

 平常を取り戻すには、少なくとも治療薬かワクチンの誕生を待たなければならない。経済的、社会的なダメージは、それ以上長く続くだろう。

 経済協力開発機構(OECD)による分析が、行く手の経済的な混乱を浮き彫りにしている。これは需要崩壊によって引き起こされる普通の景気後退ではなく、普通の恐慌でさえない。

 一つには人々が接触を恐れているため、一つには政府から自宅にとどまるよう命じられているために、経済活動が停止した。

 こうした対策が即座にもたらすインパクトは、高所得国から成る主要7カ国(G7)の国内総生産(GDP)が20~30%減少する事態かもしれない。

 そして、経済の大部分が閉鎖された状態が1カ月延びるごとに、年間成長率が2%下振れする可能性があるという。