スーパーの入り口で手渡されたビニール製の手袋

 前回(「新型コロナ禍中のスペイン:情熱の街から消えた人影」https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/59739)は「ESTADO DE ALARMA(非常事態宣言)」が出る直前に書いたため、「語学学校は続行する予定だ」と記載した。

 しかし、結局この事態を受けて、3月15日に「政府から新たな発表があるまで休校」とのお達しが出てしまった。

 3月14日から、国を挙げての引きこもり状態が続いている。

 外出禁止令は現状3月中までを目処としているようだが、それまでにウイルス感染状況が落ち着く見通しは立たず、感染者数は増える一方だ。

実質上の自宅軟禁状態

 現在のスペインは、薬局とスーパー以外すべて休業状態。

「不要不急」の外出は禁止されている。スペインのニュース番組によれば、以下のような外出も禁止とのこと。違反すれば逮捕の可能性もある。

●子供を連れての外出
●ジョギング
●散歩

●通勤に誰かを同伴すること
●親戚や友人を訪ねること

 犬の散歩をしている人たちはそこそこ見かけるため、犬の散歩は必要な外出としてかろうじてセーフなのだろう。ペットには適度な運動が必要という認識のようだ。

 ただし、基本的には「日用品の買い出し」および「ATMでの現金引き出し」以外は禁止となっている。