(英エコノミスト誌 2020年3月7日号)

東京オリンピックは延期または中止となる可能性が徐々に高まりつつある。写真は東京・お台場のレインボーブリッジ

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COVID-19が安倍首相肝いりのプロジェクトを台無しにする恐れがある。

 パンデミックを乗り切るために滞在する国を一つ選ばなければならなくなったら、筆者は間違いなく日本を選ぶ。

 入浴の様子を描いた19世紀初めの木版画が物語っているように、日本人は昔から、清潔であることを称賛に値するほど重んじてきた。

 現代の日本人も長年、ちょっと鼻をすすっただけで、すぐにマスクをつけていた。周囲に迷惑がかからないようにとの配慮からだ。

 さらに、国民は公的機関などからの呼びかけに素早く反応する。

 1月半ばから説かれている新型コロナウイルス感染症「COVID-19」対策では、こまめに手を洗うことが強調されている。

 手洗いは、ウイルス拡散のスピードを遅くすることに間違いなく貢献している。

 3月4日時点で日本の感染者数が1035人で死者が12人にとどまっていること、しかもその大半が横浜港に数週間停泊していたクルーズ船に関連していることを考えれば、特にそうだ。

 驚くべきプラスの副作用がすでに明らかになっている。