もしサンダース氏が大統領に当選し、連邦議会で可決させられない極左のプログラムのために全米を飛び回って集会を開くことになったら、この国の分断はさらにひどくなるだろう。

 サンダース氏の法案は議会や裁判所から待ったをかけられるだろうから、支持者が苛立ちを強める。

 社会主義の怪物を糧にしてきた右派は、本物の社会主義者がホワイトハウスの主になるのを目の当たりにして、さらに激しく反発するだろう。

 サンダース氏は、党派根性はもうこれ以上激しくなりようがないという命題の真偽を試すことになる。

 民主党支持者の4分の3を占める主流派は、サンダース氏はそれほど悪くないのではないかと自分に言い聞かせ始めた。公約の多くは実現できないのではないかとの声も上がっている。

 サンダース氏の発言は真剣に受け止めるべきだが文字通りに受け取る必要はないというメッセージが潜んだ、この言い訳じみた表現には、不安になるほど聞き覚えがある。

 通商・外交政策に対する権限を持つ大統領が規制国家を掌握すれば、いろいろな策を打てることは、トランプ氏が実証した。

 同氏の1期目が示唆するように、権力を手に入れようとしている人物がその権力を使って何をしたいと言っているかに注意を払わないのは、賢明なことではない。

エンター・サンダースマン

 もしサンダース氏が民主党の大統領候補に指名されれば、米国は今年11月、法の支配と憲法を嘲笑し、国を分断させた疑惑まみれの右派ポピュリストと、世界の諸悪を億万長者と営利企業のせいにする左派ポピュリストのどちらかを大統領に選ばなければならなくなる。

 それも、米国がその歴史上最も平和で繁栄している時にだ。

 これ以上ひどい選択は、簡単には思いつかない。米国よ、目を覚ませ!