これは、大胆な軍事行動は成果より大きな害をもたらすという高潔な信念のためでもあるが、実際に力を行使しているワシントンのエスタブリッシュメント(主流派)を軽蔑していることの反映でもある。

 最後に指摘しておきたいのは、サンダース氏が大統領になった場合に米国の政治文化にどのような影響が及ぶかだ。

 4年前にはこの国の政治の分断がトランプ氏の大統領選挙出馬を可能にする要因になった。今回は同じ分断がサンダース氏の台頭を可能にしている。

 民主党左派の活動家たちはサンダース氏の革命に胸を躍らせる。

 彼らはずっと、党内のネオリベラルのエリート集団が足を引っ張るのをやめさえすれば、自分たちの意中の人物が勝利を収めると考えてきた。

 サンダース氏の支持者たちは、共和党支持者へのそれと同じくらい強い憎しみを民主党内の敵対勢力にも抱いているように見受けられる。

 この状況がサンダース氏の政治スタイルを物語っている。

 同氏は自分に異論を唱える人物に出会うと、その異論にエスタブリッシュメントの陰謀を見い出そうとしたり、相手は支離滅裂だから私が政治を説教して姿勢を正してやろうなどと口にしたりする。

 民間医療保険の廃止(米国民の60%が反対している策)について、どうやって連邦議会を説得するのかと問われると、強情な上院議員の選挙区である州に出向いて相手が折れるまで集会を開くと答える。