(英フィナンシャル・タイムズ紙 2020年2月6日付)

ゾンビ企業は経済を停滞させる

 米国の百貨店JCペニーが黄昏時を迎えてからしばらく経つ。小売業界の変化と自身のバランスシートの重荷のせいで、同社はもう何年も明るい陽光を拝めていない。

 百貨店は過去の遺物だ。

 米国のチェーンストアの多くが出店しているショッピングモールも衰えつつある。10年前には1100店舗を数えたJCペニーも、今では850店舗だ。

 株価は先日1ドルを割り込んだ。リースやその他の債務が計53億ドルあり、その利息の支払いを営業利益でカバーし切れない状態がここ数年続いている。

 だが同社はそれでも倒れず、よろめきながら歩いている。

 オカルト好きな人やエコノミストなら、自分はもう生きていないとおぼろげに意識しながら地上を歩いているものを何と呼ぶのか知っている。

 そう、ゾンビである。

 各国の中央銀行が10年にわたって世界経済に流動性を押し込み続けた結果、ゾンビはかなり増えている。

 そして、そのゾンビ企業はひょっとしたら、実業界の「脳みそ」を食っているのかもしれない。