症状はインフルエンザに似ているが、肺炎を引き起こすことがあり、そのせいで命を落とす患者もいる。

 報告された患者のうち約20%が重症化し、入院を余儀なくされている。死亡する患者の割合は約2%となっている。ワクチンはまだなく、抗ウイルス薬による治療も確立されていない。

 最大の不確実性は、記録されていない患者がどれぐらいいるかだ。

 中国ではプライマリーヘルスケア(一次医療)がまだ発達しておらず、患者の一部は診察を避けたり、病院を訪れたものの忙しいとの理由で追い返されたりしている。

 症状が軽いために感染に気づいていない人は、それ以上に多いかもしれない。

 香港の研究者らのモデルによれば、すでに1月25日時点で感染者は数万人に達しており、数カ月後に流行はピークを迎える。

 もしその通りなら、ウイルスは思った以上に拡散していることになり、中国国内に封じ込めることもそれだけ難しくなる。

 だが、思ったよりも致死性が低いということにもなる。

 死者の数と比較するべき感染者の数がかなり多くなるからだ。それでもなお、インフルエンザと同様に、多くの人が命を落とす可能性がある。