アップルのAIスピーカー 「ホームポッド」。2018年2月。(写真:ロイター/アフロ)

 米アマゾン・ドット・コムや米アップル、米グーグルなどは12月18日、スマートホーム機器の互換性向上に向けた取り組みで連携したことを明らかにした

業界全体に広がる取り組み

 「プロジェクト・コネクテッドホーム・オーバーIP」と呼ぶ作業グループを結成。これに無線通信規格の業界団体「ジグビー・アライアンス」も加わる。同アライアンスのメンバーである韓国サムスン電子やスウェーデンの家具大手イケアなども参画する見通しで、業界全体に広がる大きな取り組みになりそうだ。

 照明器具やセキュリティーカメラ、電子錠など、インターネットにつないで使うスマートホーム機器が増える中、アマゾンやアップル、グーグルなどは、それらの機器と連携する自社のプラットフォームやAI(人工知能)アシスタントを積極的に展開している。

プラットフォーム間で異なる通信方式

 しかし、各社のプラットフォームは通信方式が異なる。こうしてプラットフォームや機器がそれぞれ独自に発展する中、消費者には困ったことが起きている。

 消費者は購入しようとしている製品が、どの企業のプラットフォームに対応するのかを確かめなくてはならない。

 アマゾンのAIスピーカー「Echo」なのか、あるいはグーグルのAIスピーカー「Google Home」か、アップルのスマートホームプラットフォーム「HomeKit」なのか、といった具合だ。