トゥルシー・ガバード下院議員(右)を「ロシアのスパイ」と告発したヒラリー・クリントン元国務長官

女性退役陸軍少佐をスパイ告発

 すでに「過去の人」と見られていた米民主党のヒラリー・クリントン前大統領候補(71=元国務長官)が10月19日、2020年大統領選に出馬している泡沫候補の女性下院議員を「ロシアにとって役立つ人間だ」(Russian Asset=ロシアのスパイ)と言い出した。

 名指しこそしなかったが、告発された候補はトゥルシー・ガバード下院議員(38=ハワイ州選出、4期)。

 写真でお分かりのように美形の熟女だ。サモア生まれで2歳の時に両親とともにハワイに移住した。

 ガバード氏は日系のメズィ・ヒロノ下院議員が上院選に鞍替え立候補したのを受けて、空席となった議席を激戦の末、勝ち取った退役陸軍少佐だ。

 米議会には3人いるヒンズー教徒の一人。現在上院軍事、外交各委員会のメンバーだ。ヒラリー氏はCNNのインタビューでこう言い放った。

「私はいかなる予想をするわけではない。けれどもロシア人は米民主党予備選に立候補しているある人物に目をつけて、その人物を第3の政党から大統領選に立候補させようと目論んでいる」

「この候補者、彼女はロシア人たちの間で人気者だ。ロシアには彼女をサポートするサイトやウエブボット(仮想通貨トレンドを予測するサービス)やその他の方法がかなりある」

「2016年の大統領選の時にはジル・スタイン(前「緑の党」大統領候補)*1がいた。彼女はロシアのスパイだった」

「より正確に言えば、スタイン氏はクレムリンといちゃついているミステリアスな民主党員(ガバード氏を指す)と同じ穴のムジナだった」

*1=ジル・スタイン氏(69)はハーバード大学医学部を卒業、同大学病院などで25年間にわたり内科医として勤務。2012年、2016年の大統領選に「緑の党」候補として立候補。2016年の大統領選では一般投票では146万票(総数の1%)を獲得している。もしスタイン氏が立候補していなければ、接戦州だったミシガン、ペンシルベニア、ウィスコンシンではヒラリー氏に流れていたとされている。