日本列島を歓喜の渦に巻き込んだラグビーワールドカップのアイルランド戦から、一週間が経ちました。興奮冷めやらないまま、この記事が公開される予定の5日は、いよいよサモア戦です。ぜひ勝ち点5、あわよくば6を掴みとり、グループリーグ突破へ弾みをつけたいものです。

 前回2015年大会終了後は、南アフリカに勝利したうえに五郎丸ブームもあり、総集編などの関連書籍が良く売れました。ベスト8以上も狙える今回は、いやらしくもその時以上の再現を願ってしまいます。消費税増税による買い控えも懸念されているなか、書店の救世主として期待値はどんどん上がっていますが、果たして・・・。

 それにしても、日本は強くなったものです。第3回ワールドカップで、ニュージーランドに17対145という歴史的な敗戦を喫した暗黒時代。『ラグビー黒書 145点を忘れるな!』(日本ラグビー狂会著)が刊行されたほど、絶望感が漂っていました。

 それから20年後の第8回ワールドカップで、まさか南アフリカに勝つとは、失礼ながら誰も予想していなかったことでしょう。まさに大逆転劇です。

お札の中の人は借金まみれ

 大逆転で連想するのが、『人生大逆転のヒントはお札の中の人に訊け』

 消費税増税のニュースを前にして、すっかり忘れられた感がありますが、春先に紙幣のデザインが一新されることが発表されました。新しい顔は、一万円札が近代日本経済の父と呼ばれる渋沢栄一、五千円札が津田塾大学を創立した津田梅子、千円札が細菌学者の北里柴三郎にそれぞれ決まったのです。

 変更されるのは2024年とまだ先ですが、現在使用されている紙幣が、いずれはレアな存在になる日もやってくることでしょう。