(英エコノミスト誌 2019年7月20日号)

スペースXの最強ロケット「ファルコンヘビー」、初の商業打ち上げに成功

米フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられた米宇宙開発企業スペースXのロケット「ファルコンヘビー」を近隣の海岸から見上げる人々(2019年4月11日撮影)。(c)Gregg Newton / AFP〔AFPBB News

 今から50年前、ニール・アームストロング船長が月面に足を踏み込んだ瞬間は、世界中で畏敬の念と誇り、驚嘆を呼び起こした。

 本誌エコノミストは当時、「人類はこの日から、心がそうと決めたところ、創意工夫が思いつくところへと、宇宙のどこへでも行くことができる・・・(中略)人類は遠からず、様々な惑星に確実に行く」と書いた。

 ところが違った。月面着陸は例外的な出来事であり、それ自体が最終目的ではなく、米国の驚くべき能力を伝える手段として達成された目標だった。

 その主張は、ひとたび打ち立てたら、もう繰り返す必要がなかった。これまでに地球の軌道に乗った人は571人しかいない。

 1972年以降は、アイオワ州デモインからイリノイ州シカゴまでの距離以上に宇宙に踏み込んだ人は誰もいない。

 次の50年は、これとは大きく異なって見えるだろう。

 下がり続けるコスト、新しい技術、中国とインドの野望、そして新世代の起業家は、大胆な宇宙開発時代を約束している。

 ほぼ確実に富裕層のための旅行と万人のための優れた通信網が生まれる。長期的には鉱物探査があり、大量輸送さえあるかもしれない。

 宇宙はいよいよ地球の延長のようになっていく。政府だけでなく、企業と民間の個人が活動する舞台だ。