仏バカロレア試験で問題流出、採点担当教員らは答案返却拒否

フランス東部ストラスブールで、大学入学資格試験「バカロレア」の哲学の試験を受ける高校生(2019年6月17日撮影)。(c)FREDERICK FLORIN / AFP〔AFPBB News

 名古屋で発生した「中学受験殺人事件」、被告人質問の場で、長男の命を奪ったとされる父親は「カッターの刃を見せると、おとなしく言うことを聞くようになった」と証言しているようです。

 皆さんは、このような「家庭教育」を、どのようにお考えになりますか?

 「とんでもない!」と否定される方も多いと思います。

 でも、お子さんをお持ちの親御さんにお伺いしたいのですが、刃物でなくとも、何らかの意味で「脅す」ことで、無理やり子供を勉強させたことが全くないと断言できる人がどれくらいいるでしょう?

 そっと胸に手を当てて、考えてみてもよいポイントではないかと思うのです。

 多くの犯罪は、それが報道されると、メディアは「あれは完全に対岸の火事、特殊な人たちがやらかした出来事」という報道姿勢で、視聴者が安心して眺めていられるような口調を工夫するものです。

 少なくともテレビ番組制作にかかわっていた四半世紀ほど前には、民放番組では暗黙の前提になっていました。

 民放番組は、お茶の間に進出したネオンサインで、スポンサーの広告費でまかなわれているショーですから、視聴者が不安になるようなことは、決して取り上げないのが当然のプロのお約束になっています。

 そういうシバリから一切自由に、また以下では極力「推測」を最小限に抑えて、物事を考えたいと思うのです。

 この容疑者=父親は、彼自身の小学生時代、つまり中学受験に関して、およそ最低の指導を受けた可能性があると思うのです。