(英フィナンシャル・タイムズ紙 2019年7月6・7日付)

米独立記念日、首都ワシントンで盛大なパレード

米首都ワシントンの独立記念日のパレードで雨の中、行進する兵士たち(2019年7月4日撮影)。(c)Brendan Smialowski / AFP〔AFPBB News

 ジョージ・ワシントンの軍隊が「空を警護」し、空港を守っていなければ、米国の独立戦争はひどい展開になったかもしれない。

 史実はともかくとして、ドナルド・トランプ大統領はそう考えているようだ。

 トランプ氏のスピーチに関して言えば、7月4日の演説は自制心の手本だった。見たところ、プロンプターの原稿からめったにそれなかった。

「あいつを投獄しろ!」とか「あの壁を建てよう!」といったかけ声は聞かれなかった。群衆はそんなムードではなかった。

 モンスーンに近い土砂降りの午後は、雰囲気をどんよりとさせた。

 雨が降りつける防弾ガラスの後ろから演説したトランプ氏にとっては、米国の革命軍が赤いコートの英国兵に放ったことで知られるような空中ハードウエア――B2戦略爆撃機1機、ステルス戦闘機F22(通称ラプター)2機、FA18戦闘攻撃機スーパーホーネット6機――を見せびらかすチャンスだった。

 史実はともかく、例のジョークでは、そう言われるかもしれない。

 実際には、トランプ氏の失言は、米国の独立を祝う軍事化された記念式典に対する2つの異なる反応を浮き彫りにした。