(英フィナンシャル・タイムズ紙 2019年7月1日付)

G20大阪サミットで日米首脳会談

大阪で、20か国・地域(G20)首脳会議に合わせて開かれた日米首脳会談に出席するイヴァンカ・トランプ米大統領補佐官(2019年6月28日撮影)。(c)Brendan Smialowski / AFP〔AFPBB News

 今年の主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)について長く記憶されるイメージは、米国のドナルド・トランプ大統領が再度、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と談笑する様子ではない。

 記憶に残るのは、娘のイバンカ・トランプ氏が微妙な雰囲気の中で世界の首脳たちの輪に割って入る動画だ。

 フランス政府が公表した動画は、フランスのエマニュエル・マクロン大統領と英国のテリーザ・メイ首相、カナダのジャスティン・トルドー首相、国際通貨基金(IMF)のクリスティーヌ・ラガルド専務理事が話し合っているところへイバンカ氏が割り込んだ時に、無理して礼儀正しく振舞おうとする首脳たちの様々な表情を映し出している。

 ラガルド氏は特に、苛立ちを隠すことができなかった。

 首脳たちが何を話し合っていたのかは、二の次だ。マクロン氏は社会正義について意見を述べた。メイ氏は、経済がそこに持ち込まれると人々が気づくと返した。

 そこへイバンカ氏が割り込み、防衛産業がいかに男性優位かについて、まるで無関係な発言をした。

 本当に大事なポイントは、米国の自称「ファースト・ドーター」が世界的なサミットの場で、めったにカメラのフレームの枠から外れないことだ。

 イバンカ氏と夫のジャレッド・クシュナー氏――ホワイトハウスのメンバーではこの2人だけが、トランプ大統領の口癖である「お前はクビだ」という言葉を免れると考えられている――と比べると、ほかのトランプ政権高官は目に見えないほどだ。