(英フィナンシャル・タイムズ紙 2019年6月21日付)

ソーラーパネルの移動教室が情報格差を埋める アフリカ・ベナン

アフリカ西部ベナンのアブランクで、非営利団体「ブロラブ」が提供する授業に参加する児童(2019年1月18日撮影)。(c)Yanick Folly / AFP〔AFPBB News

 アフリカ大陸では今年、すでに少なくとも6カ国の政府がインターネットを遮断した。

 西側の事業者も加担しているケースが多い。

 今月には、スーダンの首都ハルツームで政府の治安部隊の兵士らが無差別殺人に及んだ際、インターネットが利用不能になり、その暴力の様子を反体制派が記録してソーシャルメディアに流すことができなくなった。

 この事件では最終的に犠牲者が100人を超え、暴行を受けた人の数はそれ以上にのぼった。

 反体制派はつい数週間前にソーシャルメディアを駆使して抗議運動を組織し、独裁支配を30年間続けたオマル・バシル大統領の政権を倒したばかりだったが、スイッチをパチンと切られただけで、密会と隠れ家というインターネット以前の時代に逆戻りさせられた。

 この一件は、新しいテクノロジーが進歩的な変革の武器になる一方で、進歩を抑え込むための武器にもなることを示す特に生々しい事例だ。

 だがアフリカ大陸全土で今、デジタル技術が持つこの「諸刃の剣」の性質がますます鮮明になっている。

 コンゴ民主共和国の社会活動家を例に取るといい。

 彼らは汚職が蔓延する政府を正直で真っ当な組織にしようとオンラインで活動していたが、選挙の結果が捏造されているまさにそのときに、インターネットが使えない状況に陥った。