(英エコノミスト誌 2019年5月25日号)

ジョンソン前英外相、党首選出馬を表明 メイ首相は6月に退任時期発表へ

自転車に乗って英ロンドンの国会議事堂に向かうボリス・ジョンソン議員(2019年5月15日撮影)。(c)Tolga AKMEN / AFP〔AFPBB News

保守党は賭けに出る前に、3つの大きな問いについて自問すべきだ。

 英保守党には、追い詰められたと感じたときには必ず、一発逆転を狙って党内の一匹狼に賭けてきた長い歴史がある。

 同党出身の最も偉大な首相のうち3人は、党首選挙に勝つまで党から心底嫌われていた。

 マーガレット・サッチャーは、党と有権者をつないだり議会を率いたりする能力のない、二極化をもたらすイデオローグだと見なされていた。

 ウィンストン・チャーチルは延々と演説をぶつ大酒飲みで、第1次大世界戦でのダーダネルス作戦(ガリポリ上陸作戦)に乗り出し、金本位制に固執するなど何度も失敗を重ねていた。

 ベンジャミン・ディズレーリは派手なアウトサイダーで、穀物法の問題で当時のロバート・ピール首相の威信を傷つけたことしか実績がなかった。

 保守党はこの3人に賭け、大勝している。

 その保守党が、再びギャンブルに臨もうとしているように見える。今度はボリス・ジョンソン氏に賭けるのだ。

 元外相のジョンソン氏は、党首を選出する保守党員の間で圧倒的な本命だ。唯一の障害は、候補2人による決選投票に残るのに必要な下院議員票を集めることだ。

 これまでのところ、保守党の下院議員たちは懐疑的だ。