(英フィナンシャル・タイムズ紙 2019年5月22日付)

中国の米国債保有額、2年ぶりの低水準に

米国旗と中国国旗。中国・上海で開かれた中国国際輸入博覧会で(2018年11月6日撮影)。(c)JOHANNES EISELE / AFP〔AFPBB News

 深刻の度を増している米国と中国の経済紛争によって、世界のほかの国々、特に米国の昔からの同盟国は一体どのような立場に置かれるのだろうか。

 普通の状況であれば、同盟国は米国のすぐそばに陣取るだろう。何と言っても欧州連合(EU)は、中国の振る舞いについて多くの懸念を米国と共有している。

 しかし、今は普通の状況ではない。ドナルド・トランプ大統領の指揮下で、米国はならず者超大国になってしまい、いろいろなことに敵意を示している。

 特に重要なのは、多国間の協定と拘束力のあるルールに基づく貿易システムの基本的な規範に対する敵意だ。実際、同盟国でさえ、二国間関係でのいじめの標的になっている。

 では、米中が対立するなか、米国の同盟国は何をするべきなのだろうか。

 これはトランプ氏をどうするかというだけの話ではない。二国間の貿易収支に対する同氏の強い関心は、比較的対処しやすいかもしれない。

 厄介なのは、中国の振る舞いだけでなく中国が台頭しているという事実に対しても敵意を強めている人が、米国人の間で大きな割合を占めていることだ。

 保守派の考え方にも大きな変化が見られる。