(英エコノミスト誌 2019年5月25日号)

NYプラザホテル、世界展開へ UAEの投資家らが650億円で買収

米ニューヨークにあるプラザホテル(2018年5月4日撮影)。(c)Johannes Schmitt-Tegge/dpa〔AFPBB News

日本の問題の起源は、米国の圧力よりも自らの失策だった。

 米国との貿易摩擦において、中国側が歴史を全く意識しないことは決してない。

 交渉が軌道に乗ったように見えた数カ月前には、筋金入りのナショナリストたちが声を上げ、19世紀に「不平等条約」を列強から押しつけられた轍を踏むなと警鐘を鳴らした。

 この数週間は、交渉が決裂したことを受け、中国政府の宣伝担当者らが、中国と米国が血みどろの戦いを繰り広げた1950年代の朝鮮戦争との比較を持ち出している。

 しかし、中国のエコノミストたちの脳裏から離れない過去との類似点に、当の中国は登場しない。

 彼らが恐れているのは、米国の圧力を受けた日本が円高誘導で貿易摩擦を解決しようとした1985年のプラザ合意の再演だ。

 これで確かに摩擦は収まったものの、その後20年以上にわたって成長が停滞するという容認しがたい対価を日本は払った――と大方の中国人エコノミストは考えているのだ。

 かつての日本と今日の中国の比較は、完璧ではない。まず、安全保障を米国に依存している日本は、反発しようとしても制約に縛られた。