ビットコインを視覚化した模型(2018年2月6日撮影、資料写真)。(c)JACK GUEZ / AFP〔AFPBB News〕
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(英エコノミスト誌 2019年3月30日号)
直近の急騰・急落によって、過去の金融バブルと比較されることもある。
「もっとブレンダみたいになろう」
仮想通貨交換業者のコインコーナーはそう訴えた。昨年夏にロンドンの地下鉄にお目見えした同社の広告には、機嫌のよさそうな年金生活者の写真が配されている。
どうやら、ビットコインをたった10分で買えたらしい。
しかし、これは悪いアドバイスだった。この半年前には、ビットコイン1単位の価格は2万ドルをわずかに下回る水準だった。
広告が張り出される頃には7000ドルに下がっており、直近では4025ドルになっている(下図参照)。

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価格が急上昇している時は、バークレイズやゴールドマン・サックスといった大手金融機関が仮想通貨の取引デスク設置を検討していた。
証券会社は高揚した電子メールを顧客に送った。世界有数のデリバティブ(金融派生商品)取引所であるシカゴ・オプション取引所(CBOE)は、ビットコインの先物取引を扱い始めた。